ギター・ベース製作専門の学校ESPギタークラフト・アカデミー

ESPギタークラフト・アカデミーは、開発途中の作品やアーティスト本人のギターやベースが間近で見られる環境が実際の教材になっています。ここでは、授業中に仕事できた修理品やオーダー品をちょこっとお見せします。

13個ピックアップ搭載ギター製作

BIGBOSS御茶ノ水駅前店で開催される学生のためのバザーで超格安で大量に購入したピックアップを一体何個まで載せることができるのか?!という挑戦(ネタ)で始まったギター製作です

  • 1まずはとにかく沢山のピックアップが搭載できるデザインをイラストレーターでデザインし、製図を起こしてみました。結果13個まで載せられることが判明。
  • 2アッシュ材の端材を接着してボディ材を作ります。ちりも積もればボディ材。端材と侮るなかれ、ちゃんとアッシュの音がします。
  • 3やはり端材から指板材とネック材を木取りしました。ピックアップを沢山載せる都合上、ネックは短くなりました(笑)
  • 4ヘッド、ネック裏、厚みを切り出して加工していきます。小さいので加工は簡単!
  • 5ヘッドの外周加工やネックの幅も整えたのでネック・グリップを荒化工しました。短いとはいえ、トラスロッドも入っています。
  • 6製作しておいた指板を接着しました。全部で9フレットしか無いネックなのでウクレレのネックのようです
  • 7端材を張り足して作ったボディ材の外周を切り出して加工しました。隣合う端材の木目は交差しているので加工は結構大変です。ネックポケットも堀ったのでこの後カッタウェイも仕上げます
  • 8ピックアップやコントロールの座繰り加工を施しました。
    大きなボディデザインでしたが一気に軽くなりました。
  • 9ネックをはめてみてカッタウェイの幅を正確に罫書きなおしました。大体の木工はこれで終了です
  • 10パーツがすべてぶら下がるピックガードも製作完了。透明の素材の裏から塗装で金色を吹き付けています。
  • 11一つのピックアップに2つのミニスイッチと1つのLEDが付きます。ピックアップのオン・オフと位相切り替え、オンになっている時に点灯するためのLEDです。それらを全部ピックガードに取り付けました
  • 12ピックアップも13個取り付け、配線も終了です。とにかく複雑で雑多にならないように配線材をシンプルに取り回しました
  • 13ネックの塗装工程が終わり、パーツを取り付けました。ナットにはブラスナットを採用
  • 14ボディも塗装工程を終え、バフできれいに光りました。
    ネックもボディも木目をつぶさないように白のシースルーにしてあります
  • 15準備しておいたピックガードにジャックと電池ボックスをハンダ付けして完成です。ピックアップが13個ついているピックガードが異常に重たいです(笑)
  • 16最後に弦を張って完成です。全てのピックアップを直列で鳴らすことができる配線になっています。また、全てのピックアップの位相を切り替えられるのでサウンドバリエーションは無限大です