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ESPギタークラフトアカデミーは、開発途中の作品やアーティスト本人のギターやベースが間近で見られる環境が実際の教材になっています。ここでは、授業中に仕事できた修理品やオーダー品をちょこっとお見せします。

●レスポールカスタム バインディングリペア
今回のリペアは、レスポールのヘッドに巻かれているシマシマの装飾(バインディング)が一部剥がれているのを修理してくれないかと、依頼があり受け引き受けました。ピッタリと継ぎ目を合わせることはもちろんのこと、全体の古さに合わせた色を調合するのにちょっと苦労しました。でもそこはプロの技!ちゃんとリペアしましたよ!

担当 高山
1.見ての通り、バインディングが一部欠損しています。ここに新たな専用の装飾材をはめ込んでいきます。
1.見ての通り、バインディングが一部欠損しています。ここに新たな専用の装飾材をはめ込んでいきます。
2.このギターは帯が全部で5本重ねたものになっています。一気に貼らずに4本だけを束ねて端だけを接着剤で固めます。(全部接着すると帯が曲がらなくなるためです)。
2.このギターは帯が全部で5本重ねたものになっています。一気に貼らずに4本だけを束ねて端だけを接着剤で固めます。(全部接着すると帯が曲がらなくなるためです)。
3.左端の継ぎ目をしっかりと形を合わせ、ヘッドの形状にそって丁寧に接着していきます。
3.左端の継ぎ目をしっかりと形を合わせ、ヘッドの形状にそって丁寧に接着していきます。
4.次に5本目の太めの帯を接着していきます。
4.次に5本目の太めの帯を接着していきます。
5.もう片側もピッタリに接着します。...慎重に!
はめ込み完了。いよいよ塗装です。
5.もう片側もピッタリに接着します。...慎重に! はめ込み完了。いよいよ塗装です。
6.まずは全体の雰囲気に似せた色を作り、エアーブラシで吹き付けていきます。古い帯と今回新しくはめ込んだ帯との継ぎ目が分からなくなるようにしなければなりません。(秘密です)
6.まずは全体の雰囲気に似せた色を作り、エアーブラシで吹き付けていきます。古い帯と今回新しくはめ込んだ帯との継ぎ目が分からなくなるようにしなければなりません。(秘密です)
7.継ぎ目もわからなくなり、色が合いました!まだこれだけでは終われません。
7.継ぎ目もわからなくなり、色が合いました!まだこれだけでは終われません。
8.周りの雰囲気に合わせるために、色を濁らせたり(筆塗りで調整)軽くキズを付けたり、色を剥がしたりして古さを表現してみました。
8.周りの雰囲気に合わせるために、色を濁らせたり(筆塗りで調整)軽くキズを付けたり、色を剥がしたりして古さを表現してみました。
9.やっと完成しました。どうでしょうか!.....。
9.やっと完成しました。どうでしょうか!.....。
 

●J−45 リペア祭り
先日、研究科ソリッド&アコースティックコースの教室で「ギブソンJ−45」のリペアが偶然同時に3件入るという面白い状況がありました。もはや「J−45リペア祭り」状態です(笑)別にJ−45が壊れやすいってわけではありませんよ!あくまで偶然です、たまたまです(笑)担当:川越・鉄井・学生M君
まずは私、川越が担当した「ボディ割れ」。右側サイドがかなりの幅に渡って割れてしまっています。
まずは私、川越が担当した「ボディ割れ」。右側サイドがかなりの幅に渡って割れてしまっています。
完全に割れて段になっています。幸いうまく噛み合わせることができそうです。
完全に割れて段になっています。幸いうまく噛み合わせることができそうです。
丁寧に噛み合わせて形を修正しつつ、木工用の接着剤と丸クランプでしっかり固定します。
丁寧に噛み合わせて形を修正しつつ、木工用の接着剤と丸クランプでしっかり固定します。
傷を目立たなくするためにサイドをリフィニッシュします。まずは塗装を剥がして生地調整です。
傷を目立たなくするためにサイドをリフィニッシュします。まずは塗装を剥がして生地調整です。
ヤニ止めをしたら塗装開始です。まずは木の導管を埋める為の「ウッドフィーラー」を塗ります。
ヤニ止めをしたら塗装開始です。まずは木の導管を埋める為の「ウッドフィーラー」を塗ります。
さていよいよ吹き付けです。まずは「ラッカーサンディング」(下地塗装)を繰り返し吹きます。
さていよいよ吹き付けです。まずは「ラッカーサンディング」(下地塗装)を繰り返し吹きます。
数日乾燥後、研磨をしたら「着色」と「ラッカートップ」の吹き付け。着色の色合わせは慎重に!
数日乾燥後、研磨をしたら「着色」と「ラッカートップ」の吹き付け。着色の色合わせは慎重に!
またまた数日乾燥させて、乾いたら綺麗に面を出す「水研」と艶を出す「バフがけ」をします。
またまた数日乾燥させて、乾いたら綺麗に面を出す「水研」と艶を出す「バフがけ」をします。
完成!やっぱいいギターですね!これからはなるべく壊さないように気を付けて欲しいです(笑)
完成!やっぱいいギターですね!これからはなるべく壊さないように気を付けて欲しいです(笑)
お次は、鉄井が担当しましたビンテージの「ブリッジの再接着」。これも面倒です(笑)
お次は、鉄井が担当しましたビンテージの「ブリッジの再接着」。これも面倒です(笑)
まずはアイロンの熱を利用してブリッジの接着剤を溶かしてブリッジをそっと外します。
まずはアイロンの熱を利用してブリッジの接着剤を溶かしてブリッジをそっと外します。
無事に外れました!再び剥がれることのないように、しっかり接着面をきれいに平面にします。
無事に外れました!再び剥がれることのないように、しっかり接着面をきれいに平面にします。
仮止めをしてOKだったらいよいよ接着!しっかりと固定します。この状態で一日乾燥させます。
仮止めをしてOKだったらいよいよ接着!しっかりと固定します。この状態で一日乾燥させます。
乾燥後、再びパーツの組み込みです。この機会に弦高等の各部調整もしっかりやっておきます。
乾燥後、再びパーツの組み込みです。この機会に弦高等の各部調整もしっかりやっておきます。
はい完成です!さすがに古いだけあって音がいいです!でもスクエアショルダーのJ−45って見た目が違和感あるな〜(笑)
はい完成です!さすがに古いだけあって音がいいです!でもスクエアショルダーのJ−45って見た目が違和感あるな〜(笑)
最後はお友達所有のJ−45の修理を頼まれた学生のM君。リペア内容は「ナット交換」です!研究科の学生ともなるとこのくらいのレベルの作業はサクサクこなします(笑)赤いボディもなかなかいいですね〜!!
最後はお友達所有のJ−45の修理を頼まれた学生のM君。リペア内容は「ナット交換」です!研究科の学生ともなるとこのくらいのレベルの作業はサクサクこなします(笑)赤いボディもなかなかいいですね〜!!

●ヘッドが大変なことに!パート2
「ギブソン系ギターのネック折れ」というのは結構頻繁にあるのですが、今回は「ヘッド割れ」です(笑)これにかぎらず、ビンテージの場合はいつも以上に慎重な作業が要求されます。とてもやりがいがあります(笑)
1958年製のレスポールジュニアが入院してきました。う〜ん、弾き込まれたヴィンテージギターは凄みがあってカッコイイ!!で、どこが壊れているかというと…
1958年製のレスポールジュニアが入院してきました。う〜ん、弾き込まれたヴィンテージギターは凄みがあってカッコイイ!!で、どこが壊れているかというと…
ヘッドの「耳」の部分が無くなっています…ライブ中にヘッドをどっかにぶつけたらしく、その時にバキッと接着面で割れちゃったとの事…あ〜あ
ヘッドの「耳」の部分が無くなっています…ライブ中にヘッドをどっかにぶつけたらしく、その時にバキッと接着面で割れちゃったとの事…あ〜あ
しかもそれでも弦が張れるのをいいことに、無理矢理そのまましばらく使ってたとの事…とれた耳もどっか行っちゃったって!?ま、とりあえずペグを外します。
しかもそれでも弦が張れるのをいいことに、無理矢理そのまましばらく使ってたとの事…とれた耳もどっか行っちゃったって!?ま、とりあえずペグを外します。
汚れてしまっている接着面をキレイに削って平面をしっかり出します。もちろん削る量は必要最小限に抑えます。
汚れてしまっている接着面をキレイに削って平面をしっかり出します。もちろん削る量は必要最小限に抑えます。
無くなった耳の再生手術をはじめます。まずは耳にする木を接着します。もちろん今回の材料はマホガニーです。固定しやすいように反対側にはあて木をします。
無くなった耳の再生手術をはじめます。まずは耳にする木を接着します。もちろん今回の材料はマホガニーです。固定しやすいように反対側にはあて木をします。
しっかり接着できたら、小刀やカンナでチマチマと成形します。ボロボロとはいえ、余計な傷を付けるのは厳禁です。慎重に慎重に…
しっかり接着できたら、小刀やカンナでチマチマと成形します。ボロボロとはいえ、余計な傷を付けるのは厳禁です。慎重に慎重に…
とりあえず耳ができてヘッドの形が復活しました!ヤニ止めとウッドフィーラー(目止め)を塗ったらいざ塗装工程へ!
とりあえず耳ができてヘッドの形が復活しました!ヤニ止めとウッドフィーラー(目止め)を塗ったらいざ塗装工程へ!
ギブソンのヘッドの表面は実は「黒」ではないんです。「黒い緑」なんです…これが厄介なんですよね〜(笑)何度も色の配合を調整しながら着色をしていきます。
ギブソンのヘッドの表面は実は「黒」ではないんです。「黒い緑」なんです…これが厄介なんですよね〜(笑)何度も色の配合を調整しながら着色をしていきます。
裏側も同じ色になるように、反対側の耳の色などを参考にしながらなるべく同じになるように着色をしていきます。
裏側も同じ色になるように、反対側の耳の色などを参考にしながらなるべく同じになるように着色をしていきます。
塗装が終わったら、次はレリック(古く見せる)加工です。ここだけピカピカだと見た目が変ですからね。やはり反対側等を参考にしてチョコチョコっと施します。
塗装が終わったら、次はレリック(古く見せる)加工です。ここだけピカピカだと見た目が変ですからね。やはり反対側等を参考にしてチョコチョコっと施します。
最後にペグを元に戻して弦を張って…はい完成です!ちなみに今回は同時にフレットとナットの交換もしました!これでばっちり!…もうぶつけないでね(笑)担当:東京校 川越
最後にペグを元に戻して弦を張って…はい完成です!ちなみに今回は同時にフレットとナットの交換もしました!これでばっちり!…もうぶつけないでね(笑)担当:東京校 川越
 

 

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