また、エレクトリックギター&ベースコース、アコースティックギターコースから自分の目的に合ったコースを選択して、ポピュラーな製作工法をその初歩から学び1作目を完成させます。2作目以降はオリジナル作品製作と同時に、ギターやベースなどのメンテナンスやリペア技術についても学びます。
| |
エレクトリックギター&ベースコース |
アコースティックギターコース |
 |
現場を想定したプロになるための基礎技術をします。 ※全コース共通
1年次の1作目では、ノミ、カンナ、小刀といったギター製作における基礎となる木工道具の使い方を中心に学んでいきます。
また、並行して、バンドソー、エコノミーサンダー、ハンディ・ルーター、ボール盤といった機械加工も体験することによって、すべての木工工作用機械に早い段階から慣れていくことができる実習内容が用意されています。
機械加工と手作業の両方を学びながら、効率よく作業を組み立てるノウハウを身につけることによって、プロの現場で最も要求される作業スピードを身につけていきます。 |
 |
デタッチャブルモデル製作 |
OOO(トリプルオー)モデル製作 |
1作目ではデタッチャブル構造をもとにギターまたはベースの規定作品を製作します。また実習を通してノミ、カンナ、小刀といった伝統工具の使い方も覚えていきます。
このデタッチャブル構造とは、ネックの部分とボディの部分が「取り外しできる」構造になっていてボルト(ネジ)で止める方式であることから、別名「ボルト・オン」構造とも呼ばれています。アメリカのフェンダー社で有名なこの構造は、ネック部とボディ部を別々に製作するため、生産効率を高めた優れた加工方法としても知られています。
 |
1作目ではOOO(トリプルオー)スタイルの側板を使用し、表板、裏板の製作からスタートします。特に表板のブレーシング(力木)形状は音色やギター本体の強度を決定する要素であり、アコースティックギターの製作において最も重要な作業です。そこで学ぶのはノミや鉋といった人間が手作業で使用する道具の使い方で、未経験の方にもわかりやすくていねいな指導のもと刃物の仕立てから始まり正確な作業を行う上での様々なプロの技術を習得していきます。この作品を通してアコースティック・ギター製作に必要な基礎技術と並行してフラットトップアコースティックギターの構造と製作の諸工程を把握していきます。

OOO(トリプルオー)
1902年に当時としては最大級のギターとしてマーティン社が発表したモデル。後に同社が発表したドレッドノートと比べるとひと回りサイズが小さいが、音色のバランスがよいと評価するギタリストも多く、エリッククラプトンがライブやレコーディングで使用していることでも有名。 |
| 夏休 |
スルーネックモデル製作 |
 |
2作目のスルーネック構造は別名「通しネック」ともいわれ、ネック材がヘッドからボディエンドまで通り、「ウイング材」と呼ばれるボディ材をそのネック材の両側からはさむように接着しています。
この構造は日本のESP社とアメリカのB.Cリッチ社で有名ですが、音質面ではサスティーン(音の伸び)に優れヒールと呼ばれるボディとネックの接合部を大胆に加工できるためハイポジションでの弾きやすさも特徴です。
この2作目からはオリジナルデザインが可能になるため設計、製図から学びます。
そして1作目の伝統工具の使い方に続き、2作目では工業機械の使い方を覚え、製作効率を高めていきますが、まずは安全な使い方を第一に正しい使い方を学んでいきます。
 |
| ドレッドノートモデル製作 |
2作目ではドレッドノートスタイルの図面から作成します。製図は完成をイメージしながら描き上げますが、すでに1作目を完成させていますのでその経験を活かした設計が可能です。作業は側板を接着するブロックの製作や側板の高さ調整などの枠製作から始めます。1作目で経験したブレーシング加工も2作目から形状や貼りパターンを変えることができ、そうすることで自分のイメージを反映させたアコースティックギターのサウンドメイキングを勉強することができます。塗装ではオールラッカーという高級ギターにはおなじみの塗料を使用して仕上げていきます。1作目同様エレクトリックギターとは違い工業機械を使う場面が少なく、ノミ、カンナといった手作業がメインになりますので、まめな道具のメンテナンス(刃物の研ぎなど)がスムーズな作業をするうえでの課題になります。

ドレッドノート
1916年に初めて売り出されたマーティン社を代表するモデル。ヴォーカルの伴奏に適した今まで以上に大きな音の出るギターを、という当時のニーズをもとに設計された。OOO(トリプルオー)よりウエストのくびれが浅く、厚みのある胴はこれまでにない豊かな音量をもたらし、それ以降のフォークギターのスタンダードとして定着した。
ブレーシング(力木)
ボディ表板と裏板に張り巡らされている補強材のことをいう。アコースティックギターのボディ(胴)部分の強度を高めるために必要不可欠な構造材です。このブレーシングは強度が高いと頑丈になりますが、ボディの鳴りは悪くなります。そこでカンナやノミなどの伝統工具を使ってこのブレーシングを削り落とすことで響を調整するのですが、削りすぎると強度が下がり弦の張力に耐えられないボディになってしまいます。音色にも影響をおよぼすこの作業はアコースティックギター製作の面白みでもあり、加工バランスに気を使う部分でもあります。
 |
| 冬休 |
セットネックモデル製作 |
 |
3作目のセットネック構造は、ネック部とボディ部に「ホゾ」と「ホゾ穴」と呼ばれる凹凸加工を施しニカワなどの接着剤でガッチリと固定する工法を呼んでいます。
この構造はアメリカのギブソン社が得意としていますが、技術的にもとても高くデリケートな木工加工が要求されるため、デタッチャブル、スルーネックといった製作経験を活かし、1年間の集大成になります。
 |
| 自由実習 |
規定3構造の作品修了後は、1作目で製作したデタッチャブルモデルのカスタマイズ(改造)または引き続き自由作品を製作することが可能です。
特にカスタマイズでは、ピックアップやスイッチの増設、それに伴う木部の加工、配線の修正、作品に合わせたピックガード製作など現場で役立つ内容を実践することができます。 |
| リペアI |
ポットやコンデンサーなどの電気パーツの基礎知識や配線に必要なハンダ付けのテクニックを学びます。 |
| リペアII |
ナット交換や成形、フレット交換、フレットすり合わせなどを学びます。 |
| 塗装 |
ラッカーやポリウレタンといった塗料に関する基礎知識や下塗りから上塗り、研磨、仕上げまで塗装に関する技術を学びます。 |
| ビルトアップ |
パーツのセッティングと調整、各種ビスの調整、ギター・ベースの最終調整を学びます。 |
| 設計・製図 |
スタンダードモデルからオリジナルモデルのデザイン、設計、製図のかき方などを学びます。 |
| エフェクター製作 |
ディストーション、オーバードライブ、フェイザーなど、エフェクター製作の基本を学びます。 |
| ギター史 |
フェンダー、ギブソンのギター・ベースについての年代によっての変化、またフィニッシュ、モデル名、ネック&ボディ材などを学びます。 |
| 音響・材料学 |
木材などの特性や違いのほか、各種ピックアップや電気部品によるサウンドの特性などを学びます。 |
| 楽器・音楽ビジネス |
製造、販売、卸、貿易といった業界の全体像と仕事内容について学びます。 |
| マニアック講座 |
ロックとギター講座
マニアックトレモロ講座
レアピックアップ講座
マニアックナット講座
マニアック弦講座
マニアック配線材講座
エフェクターモディファイ講座 ほか
|