12月7,8,9の3日間に渡り、株式会社ESP製品開発セクションのリーダーであり、12月12日東京御茶ノ水にオープンした楽器店『ESPギターワークショップ』の工房チーフリペアマンも兼任している林宏樹さんを招いて、特別セミナー&特別授業を行いました。

林 宏樹
ESPの『POTBELLY』や『BOTTOM BUMP』等、数多くの製品開発に取り組み名器を誕生させてきた中心人物。
ミュージシャンからの信頼も厚く、日本を代表するギタリストChar氏の専属クラフトマンでもある。
もちろん、ESP ギタークラフト・アカデミーの技術顧問も兼任している。

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まずは、林さんがESPに入った経緯や開発セクションの仕事についての話を聞いた後、学生の質問に丁寧に答えて頂きました。

次に、開発中のプロトタイプや実際の製品を使っての開発秘話や、新旧モデルを使ってデザインのポイントを熱く語ってくれました。

初日の最後を飾るのは、1年生向けのフレットすり合わせの実演。あまりの早さと仕上がりの美しさに見ている学生も真剣モードです。

2日目は、林先生自ら普段の実習に参加です。学生の道具と製作中の作品を使っての実演や、的確な製作アドバイスを教えて貰い、学生達にとって貴重な経験が出来た1日となりました。

なんとこの日は、来年度のパンフレット撮影としてプロのカメラマンも来校。完成ほやほやの作品を手に取り個人撮影中のク○ベ君。

ということで、今年のGCAパンフレット大阪校の集合写真には林さんが一緒に写っているという激レアショットが採用される予定です。

3日目は、研究科生のみ参加できる実演セミナーを開催しました。まずは、一番質問が多かったナット周辺の加工について、独自の理論と効果的な作業方法を教えて頂きました。

数々の実演が目白押しだったのですが、その中でも特にマニアックだったのがインレイ加工とマーブル塗装の実演です。ベールに包まれていた技法の数々に学生の目は釘付けです。

これは、今回持参してくれた試作の一部。こういった地道な作業の積み重ねによって新しい商品が誕生していくのだということを手にとって実感させてくれるのも、学生が林さんセミナーを心待ちにしている理由の一つなのです。